先日、生物環境工学科2年生の授業にてタイトルのように「サボテン」の播種を行いました。

翔陽高校の植物バイオでは「キンシャチ(金鯱)」という品種を培養しています。

路地環境よりも埃や細菌などの少ない「クリーンルーム(無菌室)」という室内施設にて

サボテンの無菌播種を行う風景をお伝えします。

 

1.洗浄

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まずは汚染を防ぐために洗剤による種子の洗浄を行います。

2.殺菌

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上記の写真のように「クリーンルーム」とよばれる外気や埃の入りにくい実験設備にて

先に行った洗浄だけでは落とせなかった細菌や雑菌を70%エタノールや

次亜塩素酸ナトリウム(アンチホルミン)といった薬品を使って「殺菌」し種子の生育を

妨げる、菌の繁殖を防ぐ処理を行います。

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3.種子の植え付け

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「培地」と呼ばれる植物の生育に必要な成分の含まれた培養土の代替品に種子を

植え付けていきます。ちなみにこの培地を作製するのも生徒たちが行っており実験試薬の計量や

煮沸作業など実験に必要なものは自分たちで調整および作製をしています。

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作業が完了した培養瓶は照射量や室温の管理されたクリーンルーム(無菌培養室)内で培養されて

サボテンの場合、早ければ1年ほどで順化(屋外環境へ馴れさせる)することができるようになります。

 

生徒たちはこれまでも沢山の培養物の無菌操作を行ってきたので今回のサボテンも上記の写真の

ように短時間でこなす作業量が増えてきています。

 

このサボテンが順調に成長したら今後インビトロフラワーとして皆さんに商品として提供できます。

生徒たちが身に着けた技術と時間をかけて栽培したがサボテンが今後の販売会などで並ぶことをお楽しみに!