【生物環境工学科】よい苗づくりは、よい土づくりから
2022年02月07日
花苗にしても野菜苗にしても、苗づくりに欠かせない作業の一つに「土づくり」という作業があります。
草花部門では、播種用・苗物用・サイネリア用・シクラメン用など、用途に分けて配合比を変えています。
これらの用土の基となる「基土(もとつち・きど)」をこの日の実習では作りました。基土は、真砂土と腐葉土を配合したもので、どちらの土も自然界の物であり、少なからず微生物が含まれています。
その微生物が植物に対して良い影響を及ぼしてくれるとも限らないので、今後の栽培における悪影響をなるべく小さくするために、写真の機械で配合した土の土壌消毒を行っています。
一定時間蒸気消毒をし、基土の完成です!
農業の用語で「苗半作」という言葉があることを知っていますか?
植物は種から苗に育て上げるまでがとても重要な工程であるため、「苗の出来によって作柄の半分が決まる」という意味だそうです。
今回の土壌消毒も、苗の出来の良し悪しに少なからず影響を及ぼしていることでしょう。
しかし、この「苗半作」という言葉、解釈の仕方次第では、「初めが大事」、「準備が大事」とも読み取れるのではないでしょうか?
そのように解釈することができたら、この言葉は農業の世界だけのことではなく、日頃の日常生活や部活動、進路などにも通用する言葉になるのではないでしょうか?
農業を学ぶことで、農業から学ぶこともあるんですね。