12月10日に株式会社IHIインフラシステムの方々に出張講座をしていただきました。9月に行われた2年生の県内研修で山陰道の工事現場を見学させていただいたときに、後日もっと詳しく説明をさせてほしいという現場の方々の熱い思いからこのような講座が開かれました。

講座を受けたのは、農業土木を専門に学習をしている、環境土木コースの2年生です。2年生では、測量、土木設計、土木施工の基礎知識を学んでいます。

最初は、なぜ土木工事が必要なのか、社会の中でどのような役割を果たしているのかについて話していただきました。土木工事では、私たちの生活になくてはならない水道、道路、農地の整備を行い、人々が豊かに生きることができることを目的としています。また、土砂災害や地震などから私たちの生活を守るため作られた砂防ダムや堤防を作り、管理していくことものも土木工事の役割の一つなのです。

改めて、土木の大切さを感じることができました。

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次に、実際の土木現場で使われている、ICT機器を使った体験学習を行いました。

現在は、多くの現場ではドローンやAR、GPSバックホーなどが使われています。また、技術者のためのシュミレーションではVRが使われています。

今回は、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)を使って疑似体験を行いました。VRは実際の現場などを映し出して、現場の安全点検や自分の身を守るための安全確保を学ぶために使われます。橋の鉄骨の中に入ってみたり実際の現場では見れない箇所を仮想現実から見ることができました。ARは3Dキャドで設計された図面を実際の現場で映し出し完成形をイメージしたり、現地での打ち合わせに使われます。

目を輝かせながら最先端の技術に触れました。

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実際に現場の方々に話を聞くことで2年生にとっては、進路を決めるとてもいい機会になったと思います。

また、海外での仕事や現地での生活や習慣の話を聞いて改めて世界の広さと、いろんな国で日本人の土木技術者が活躍していることを知りました。「土木の最新技術はすごい。」などの声も聞けました。

出張講座をしていただいた、株式会社IHIインフラシステムのみなさま、お忙しい中時間を作っていただきありがとうございました。